なぜ鹿島アントラーズは小学生入場無料にするのか 「若いファンが減っている」危機感も理由だった…将来的には中高生の無償化も

鹿島アントラーズは、今年10月に2024年のホームゲームでは小学生以下のチケットを全試合無料にすると発表した。

対象が「全国の小学生」というなかなかのインパクトがあるものだ(天皇杯やプレシーズンマッチは対象外)。

そうしたなか、鹿島の代表取締役社長である小泉文明氏が、PIVOTのYouTubeチャンネルでこの取り組みについて語った。

メルカリの会長も兼任する小泉氏は、若い層を取り込むために意識していることについてこう述べている。

「(今年取り組んだのはコロナ禍後に)まずはスタジアムにもう一回スタジアムに来てくれる空気を復活させる。

あとはスタジアムの外ですね。フードからイベントからかなりスタジアム外のコンテンツを増やしている。半日楽しめるみたいなところに対してさらにやっていっている。

今年はお客さんを戻すことが一番重要なポイントかなと思っていたので、そこに一番時間と頭を使った。

(経営についての合宿の場などで)もうちょっと大胆にできないのかと。なので、来年から小学生は無料なんですよ」

「(これまでは)ホームタウンだけとか、ちょっと限られていたり、回数もあったんですけど、来年からは小学生は東京の子だろうが、どこの子だろうが全部無料です。

これで子供というかファミリーが半日楽しんでもらうような場所にしていきたいなというのと、若いうちにアントラーズファンになってもらって、将来的なファンを獲得していかないと、本当に若い子たちのファンが減っていることを僕はすごい危惧しているので。

実際、社内の議論では、中高生まで無料でいいんじゃねぇかみたいな話があったんですけど、一回小学生まででやってみて、よかったら、(対象年齢を)中高生まで上げようかなと思っていて」

若い年齢層のファン減少に危機感があり、そこを取り込むための施策でもあるようだ。将来的には対象を中高生まで広げる可能性もあるとのこと。

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なお、鹿島は「2024シーズンに、カシマスタジアムで開催する鹿島アントラーズホームゲームの一部席種について、全国の小学生以下のお子様のチケットを全試合無料とします。居住地域を問わず、全国の小学生以下のお子様全員が、カシマスタジアムで開催されるすべてのホームゲームの一部席種において、無料で観戦いただけます」と発表している(前述の通り、一部の大会は対象外)。

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