十三祝いの晴れ姿「いつもと違う写真が撮れてうれしい」 養護施設や里親家庭の児童4人 サンレーが無償で記念撮影

 結婚式場や葬儀場などを経営するサンレー(佐久間康弘社長)は22日、那覇市のマリエールオークパインで、沖縄県内の児童養護施設の児童4人に十三祝いの晴れ着を無償で貸し出し、記念撮影をした。経済的な事情で人生の節目を実感できない子どもたちを支援するのが目的。自分で選んだはかまや振り袖をまとった子どもたちは、緊張の面持ちを浮かべながらも写真撮影を楽しんでいた。

 県社会福祉協議会を通じて県内の児童養護施設や里親家庭で育つ子どもたちに呼びかけ、年明けにも数人が参加する予定だ。﨑山嗣彦支配人は「冠婚葬祭の会社で、人生の節目を大切にしている。子どもたちにも体験してもらい、今後の人生を豊かに過ごしてほしい」と願いを込めた。

 11歳の児童は「自分が好きな青色のはかまを選んだ。いつもと違う写真が撮れてうれしい。これからいろんなことに挑戦していきたい」と笑顔。振り袖を着た10歳の児童は「髪の毛に飾りを付けられて楽しかった。成人式でもかわいいのを着たい」と声を弾ませた。児童養護施設の職員は「みんないつもとは違う一面が見られて、かっこよくてかわいかった。健康に楽しく育ってほしい」と目を細めた。(社会部・當銘悠)

十三祝いの晴れ着を着て記念撮影をする子どもたち=22日、那覇市・マリエールオークパイン

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