七隈線とともに成長する橋本エリア!福岡市西区「壱岐南校区」をデータで読む

福岡市は人口増加傾向にある街です。引っ越しで住まいの場所を探している方も多いはず。あなたの住みたい街、住んでいる街はどんなところなのか、データをもとに福岡市の街の魅力や特徴を掘っていきます。

福岡市は人口増加傾向にある街です。引っ越しで住まいの場所を探している方も多いはず。あなたの住みたい街、住んでいる街はどんなところなのか、データをもとに福岡市の街の魅力や特徴を掘っていきます。

今回ご紹介する壱岐南校区は、福岡市地下鉄橋本駅周辺エリア。七隈線の誕生に伴い再開発が進み、天神・博多はもちろん、空港へのアクセスも良くなった、子育てにも生活にも便利で人気なエリアです。

データをもとに編集部が住んでいる人の声などを集約してみたところ、持ち家かつ戸建て率が非常に高く、駅周辺の再開発に伴う今後の成長が注目されるエリアであることがわかりました。

町名でいくと、大字野方の一部、大字羽根戸の一部、壱岐団地の一部、野方の一部、橋本1丁目の一部、2丁目、大字橋本、戸切の一部、がアドレスです。

それではさっそく掘っていきましょう!

駅近なのに、田園風景に囲まれる「壱岐南校区」

校区の概要

壱岐南校区は、昭和50年に壱岐校区から分離した、東側は室見川から西側は叶岳~飯盛山を結ぶ麓の丘陵地にかけての、東西に広がる校区です。校区東側の壱岐団地、戸切三丁目や室見川沿いの橋本一丁目、三丁目は古くからの集落で、戸建ての住宅地以外は田園風景が広がります。校区西側の丘陵地には、造成された戸建て住宅が多く立地しています。

福岡市の西南部のベットタウンとして発展してきましたが、近年、特に地下鉄七隈線橋本駅の開業(平成17年2月)を契機に、区画整理事業や外環状線の全面開通、大型商業施設の開業等で大きく変貌を遂げ、多くの商業施設、病院や介護施設が立地する生活の利便性が高い、西区における南部の拠点地区となっています。

校区内には、国指定史跡の野方遺跡があり、特別緑地保全地区指定の橋本八幡宮とともに西区の宝に認定されています。戸切の「ほうけんぎょう」などの伝統行事も受けつがれています。

地域住民と商業施設、病院・介護施設等の連携によるまちづくり活動が活発に行われていることも特徴です。8月下旬開催の「いきみないと祭り」は、地域をあげたお祭りとして毎年多くの方で賑わっています。

壱岐南校区の位置

人口・世帯数

人口・世帯数:世帯数増加エリア

人口はほぼ横ばいですが、世帯数はこの20年で約1.3倍に増加しています。

この数値はこれまで他のエリアでは見られなかった現象です。

西区の増加率と比較すると、壱岐南校区は同水準であると言えます。

人口構成:福岡市平均とほぼ同じ人口構成

人口構成は、15歳未満は福岡市の平均とほぼ同じ構成ですが、65歳以上がかなり多い傾向にあります。

博多まで28分!天神まで25分!別府校区の交通アクセス

地下鉄で天神南まで25分、博多まで28分という好立地

壱岐南校区は福岡市地下鉄橋本駅が最寄り。七隈線の始発なので、座れる機会が多いのも特徴のひとつ。

橋本駅からは天神南駅まで25分、博多まで28分、いずれも七隈線の延伸により、一本で移動できる便利な立地となりました。もちろん、福岡空港までも雨知らず、暑さ寒さ知らずです。

>>日本で交通アクセスが良いのは、どの都市? ~地下鉄七隈線の博多駅乗り入れでさらに便利になる福岡市の交通を考える~

自転車や徒歩と電車で中心地まで気軽に行ける距離感

自転車だと天神までは約10kmなので40分程度、博多までは約15kmなので1時間程度です。

地下鉄移動が便利なため、橋本駅まで自転車や徒歩で移動し、そこから地下鉄で通勤・通学している方が多い傾向にあります。

圧倒的に持ち家比率が高い壱岐南校区の住宅事情

持ち家比率は福岡市平均よりも西区平均よりもかなり高いです。

建て方では、福岡市の平均を圧倒的に上回り、78.8%が一戸建てとなっています。持ち家かつ戸建ての世帯が圧倒的多数と言えます。

世帯数の増加に対し人口が微増なのは、このためなのだと考えられます。駅近エリアでありながら、昔ながらの戸建ての世帯が多く、市内でも類を見ない農耕地の多さも特徴的。街への接続の良さを担保しながら、昔ながらの営みが残る風景は貴重です。

その分、集合住宅が建つ余地はまだまだありそうですね。

周辺の一人暮らし向け/ファミリー向け賃貸や分譲の家賃相場はどのくらい?

周辺の賃貸マンション家賃相場:一人暮らし向け賃貸マンションの家賃相場は5.87万円

一人暮らし向けの専有面積25㎡、築年10年、15階建ての賃貸マンションの5階の相場です。

周辺の物件数3件の平均情報 *賃料は管理費・共益費を込みで表示しています。
賃料* 5.87 万円
単価* 0.17 万円/㎡( 0.57 万円/坪)

【賃料帯】*
最低賃料 4.20 万円 ~ 最高賃料 7.30 万円
最低単価 0.15 万円/㎡( 0.50 万円/坪) ~ 最高単価 0.20 万円/㎡( 0.63 万円/坪)

フクリパ調べ

壱岐南小学校を中心に、半径1km内に上記条件の物件3件の平均値です。

平均賃料は5.87万円。福岡市西区の同条件の家賃平均が4.69万円ですのでやや高めですが、駅近という条件を鑑みると、見つけた場合は掘り出しものの可能性があります。

周辺の分譲マンション相場:一人暮らし向け分譲マンションの相場は●●万円

専有面積25㎡、築年10年、15階建ての5階の売マンションの相場です。

周辺の物件数0件の平均情報価格 0 万円
単価 0 万円/㎡( 0 万円/坪)

【価格帯】最低価格 0 万円 ~ 最高価格 0 万円
最低単価 0 万円/㎡( 0 万円/坪) ~ 最高単価 0 万円/㎡( 0 万円/坪)

フクリパ調べ

まさかの単身向け分譲マンションが、初のゼロ件となりました。ファミリー需要が非常に高いということでしょうか。

周辺の賃貸マンション家賃相場:ファミリー向け賃貸マンションの家賃相場は8.70万円

専有面積90㎡、築年10年、15階建ての5階の賃貸マンションの相場です。

周辺の物件数3件の平均情報 *賃料は管理費・共益費を込みで表示しています。
賃料* 8.70 万円
単価* 0.11 万円/㎡( 0.38 万円/坪)

【賃料帯】*
最低賃料 7.00 万円 ~ 最高賃料 10.50 万円
最低単価 0.08 万円/㎡( 0.26 万円/坪) ~ 最高単価 0.15 万円/㎡( 0.49 万円/坪)

フクリパ調べ

まさかの平均額が一桁となりました!さすが、持ち家比率が圧倒的に高いエリア。これまでにない驚愕の結果となりました!

周辺の分譲マンション相場:ファミリー向け分譲マンションの相場は2,490万円

専有面積90㎡、築年10年、15階建ての5階の売マンションの相場です。

周辺の物件数2件の平均情報価格 2,490万円
単価 30.1 万円/㎡( 99.7 万円/坪)

【価格帯】最低価格 1,200.00 万円 ~ 最高価格 3,780.00 万円
最低単価 15.32 万円/㎡( 50.64 万円/坪) ~ 最高単価 43.51 万円/㎡( 143.83 万円/坪)

フクリパ調べ

驚異の坪単価!!駅前の区画整理事業に伴って成長しているエリアなので、今後マンションが増えるのか、要注目です。

分譲マンションの福岡市平均との比較

壱岐南校区は一戸建てが約80%を占めており、単身向けもファミリー向けも、集合住宅そのものが少ないという結果になりました。

出典:アットホーム

生活情報:区画整理事業で、可能性が広がる町!

グルメ・カフェ・ショッピング

橋本駅周辺は、木の葉モールを筆頭に飲食店やスーパーなどが増えています。

今後、どういった町に成長していくのか、楽しみなエリアです。

スーパー・コンビニ

壱岐南小から半径1km内にスーパーが2つ(ハローデイ橋本店/サンリブ木の葉モール店)、コンビ二が2つ(セブンイレブン野方2丁目店/ヤマザキYショップ壱岐団地店)あります。なんといっても、橋本駅の北部にある「木の葉モール」の誕生で、日常生活もお買い物も、近隣で十分賄うことができるようになりました。また、そうした再開発に伴い、飲食店も増加中です。

公園

壱岐南校区には、なんと公園が32軒もあります。子どもたちが遊ぶ場所には困りませんね。

史跡・文化財

野方遺跡[国指定史跡]

弥生時代後期から古墳時代前期の大規模な集落跡で、調査の結果、環濠と呼ばれる大小2つの溝の中に、竪穴住居や高床式倉庫が建てられ穀物等を貯蔵していたと考えられます。古墳時代前期には100件を超える竪穴住居が作られ、箱式石棺墓や木棺墓を用いた墓地には中国製の鏡(獣帯鏡・内行花文鏡)、鉄刀、管玉やガラス玉などの装身具が副葬されていました。1975年には国史跡に指定され、住居展示館などが整備されています。

*住居跡展示館 開館9:00~17:00(入館は16:30)。

橋本八幡宮のイヌマキ群落[市指定天然記念物]

イヌマキはマキ科マキ属の常緑高木で関東〜四国・九州・沖縄、台湾の比較的暖かい地域に分布します。高さ20mほどに成長し、庭木や防風林として植栽されることが多い樹種です。橋本八幡宮境内には、御神木の夫婦マキをはじめとして232本が群生しており、市内では、このような群落がみられる場所は少なく、八幡宮社叢として、豊かで貴重な緑地景観を提供しています。

* * *

驚くべき持ち家戸建て比率を誇る壱岐南校区。橋本駅周辺の開発とともに、今後このエリアがどんな発展を遂げるのか、注目したいと思います。

※本記事内でご紹介する数字は公開時のものです。(福岡市の校区データ集は令和2年3月のものです)

参考:福岡市の校区データ集

https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/community/life/blog_2.html

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