ニチコン「創業者」の妻、少子化対策に116万円寄付 京都

京都新聞社会福祉事業団に寄付する信子さん(左)=京都市北区・立命館大衣笠キャンパス

 電子部品大手ニチコン(京都市中京区)の実質的な創業者故平井嘉一郎さんの生誕116年に合わせ、妻信子さん(73)が12月23日、京都新聞社会福祉事業団に少子化対策として116万円を、故郷の京都府京丹後市に子ども向け図書購入費30万円を寄付した。

 同事業団への寄付は2007年から毎年続けており、累計1836万円。子育て支援団体への活動助成金に活用される。京丹後市への寄付は09年に始まり、購入した絵本などは本年度分を含めて計3709冊となった。

 贈呈式は、平井さんの母校立命館大学が信子さんの寄付を基に衣笠キャンパス(京都市北区)に建てた平井嘉一郎記念図書館であった。京丹後市の中高生ら26人も贈呈式に招待され、立命館大学を見学した。

 平井さんは現在の京丹後市大宮町出身。ニチコンの社長、会長を務め、2001年に93歳で亡くなった。

© 株式会社京都新聞社