志賀町長選投票率70.77%(午後6時現在)

 前町長が贈収賄事件で逮捕、辞職したことに伴う志賀町長選は24日投票が行われていて、午後6時現在の投票率は70.77%で、選挙戦となった2017年の前々回選の55.72%を既に上回っている。

 届け出順に、いずれも無所属新人で、前金沢市議の高岩勝人(56)=高浜町=、前町議の南政夫(59)=矢駄=、前町議の稲岡健太郎(46)=徳田=の3候補が保守分裂の選挙戦を繰り広げた。開票は午後9時15分に町役場で始まり、同10時ごろには大勢が判明する見通し。

 現職町長が逮捕、起訴された贈収賄事件を受けての選挙とあって関心が高い。志賀町では2007年に複数の業者が関わる談合事件が発覚し、石川県警の聴取を受けた当時の町長が自殺を図り、町は混乱した。そんな談合体質を批判して町長に就いた小泉勝被告も収賄罪に問われ、小さな町は「政治とカネ」に揺れた。

 立候補した3氏はそれぞれに事件で失った町政の信頼回復に取り組む姿勢をアピールし、支持拡大に努めた。

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