秘匿性高いはずの潜水艦、海自横須賀基地が一般に定期公開 毎月2回、乗員志望者の増加狙う

自撮りするカップルらでにぎわった海上自衛隊横須賀基地の潜水艦の定期公開=24日

 潜水艦の乗員志望者を増やしたいと、海上自衛隊横須賀基地(横須賀市)が毎月第2、第4日曜に潜水艦を一般公開する取り組みを行っている。秘匿性の高い潜水艦の定期公開は珍しい。事前予約は不要で、上甲板を歩いたり、現役の乗員に質問をぶつけることもできる。24日も「たかしお」が公開され、大勢の艦船ファンでにぎわった。

 日本防衛の要とされる潜水艦。その行動は秘密が多く、艦体にあるはずの艦番号も書かれていないほどだ。配備は横須賀と呉(広島県)の2基地だけ。海自の中で給料は優遇されているが、艦内は狭く、潜航が数週間続くこともあり、スマートフォンも圏外だ。乗員には厳しい艦内生活を耐え抜く能力も求められ、誰でもできる仕事ではない。

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