近年急速に普及している最新USB規格のUSB Type-C（ユーエスビー・タイプシー/USB-C）。ただ複数のType-Cポートを備えた機器はまだ少ない。この『UGREEN（ユーグリーン） Nexode（ネクソード） 300W』は、Type-Cで4台、USB-Aで1台の合計5台を同時充電できるGaN（窒化ガリウム）急速充電器だ。実際に使ってレビューしてみたい（記事の最後に読者プレゼント付き）。
シリコンよりも高効率/高出力が可能な次世代半導体「窒化ガリウム（GaN）」を採用して、最大出力300Wを実現！
最近のデバイスの充電方法は、USB Type-C経由ばかり。デジタル機器だけならまだしも、加熱式タバコやシェーバー、毛玉取り器に至るまで、Cだらけ。基本的に筆者は上下を考えずにケーブルをさしたい派なので、上下どちらでもさせるType-Cは大歓迎。しかし手持ちのUSB-Aタイプのマルチポート充電器に変換ケーブルでつないでいると、当然転送速度などの恩恵も受けられないのに問題を感じていた。
そんなときに知ったのが、このUSB Type-Cを4台つなげられるUGREEN（ユーグリーン）『UGREEN Nexode 300W』（約11.16ｘ5.3ｘ9.34cm/868g・税込26,980円・2023年9月発売）だ。ちなみにこの製品はコンセントにつないでデスクなどに置き、複数デバイスを充電するための製品で、モバイルバッテリーではない。ノートPCやタブレット、スマホなどを持って集まったとき、１つのコンセントを分け合って仲良くみんなが充電できるタイプの製品だ。
デジタル機器に使われる半導体はシリコン製が一般的だが、近年最新テクノロジーとして急速に注目を集めているのが次世代半導体素材・窒化ガリウム（GaN）だ。シリコン製半導体よりもエネルギー損失が少なく高効率で、発熱量も少なく済むのが特徴だ。メーカーに連絡を取ったところ、サンプルを提供していただけたので、その使用感をレビューしたい。
ノートPCを持ち寄って集まったときなどに便利な5ポート同時充電
製品開発・販売は、UGREEN（UGREEN GROUP LTD）。最先端テクノロジー企業が集結する中国・深センの企業で、同社の製品は日本、米国、英国、ドイツ、カナダなど世界100ヵ国で販売されており、世界で4,000万人以上が使用しているという。日本でも高機能で低コストな製品で、存在感を高めているメーカーだ。
箱から取り出すと、0.9kg近い本体はずしりと重い。まさに重厚。基本的に持ち運んで使うものではないので、一回据え付けてしまえば問題ないだろう。うっかり足の上に落とすことは考えたくないが、複数のケーブルをつなげて使用することを考えると、引っ張られて本体が倒れるリスクは少なくなるはずだ。
設置はこれまた太くて頼りがいのあるAC電源ケーブル (1.5m)を使用する。後はType-C充電対応デバイスをつなげば、充電が始まる。筆者は身の回りのUSB Type-C PD対応機器であるM2 MacBook Air、iPhone、アイコス、シェーバーをつないでいった。USB-Aポートには、タブレット（Kindle）。それらがみんなして充電をはじめていく姿は壮観だ。 むやみやたらに急速充電するのではなく、多様な急速充電プロトコルをサポートしているのも安心度が高い。
それぞれのポートには、上から140W、100W、100Wと最大出力ワット数が書いてあり、4つめのType-Cは45Wで、最後のUSB-Aは22.5W。合計300Wの最大出力が可能だ。通常充電ポートというものは足りなくなりがちだが、5ポートあると余裕が出る。正直5台いっぺんに充電する必要は生じにくいのだが、ポートが余っているととてもリッチな気分だ。
使っていてもユーグリーン独自の独自の「サーマルガード冷却技術」で本体が熱くなりにくいのもいい。ちなみに本体自体も難燃性シェルを採用、高い耐火性能と衝撃耐性を実現しているのは、電源製品としてはポイントが高いと思う。 入手はAmazonなどのオンラインショップなどで可能だ。
