朝日が差し込む遊水地、飛び立つ熱気球 スカイスポーツに適した広大な場所 渡良瀬スケッチ⑥

大空へ飛び立つ熱気球

 朝日が差し込む渡良瀬遊水地の空に、熱気球が次々と飛び立っていく。1~3日、栃木市藤岡渡良瀬運動公園で開催された「栃木市・渡良瀬バルーンレース2023」。30機のカラフルな熱気球がつくり出す景観に、訪れた人が歓声を上げていた。

 遊水地ではバルーンレースの日だけでなく、週末などに熱気球が空を飛ぶ光景が見られる。広大な遊水地には電線や建物がほとんど無いため、スカイスポーツに最適な場所だ。

 この環境を生かして同市は2021年に、毎月第3日曜を「熱気球の日」と設定。市熱気球クラブに委託して係留飛行体験を行っている。

 同クラブ代表でバルーンレースの実行委員長も務める神島馨(かみしまかおる)さん(70)は「遊水地では一年中気球を飛ばせる。このような場所は全国でも他にない」と話している。

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