今季最多ブリ3200本 能登町沖、12月既に2万本超

びっしりと並べられた寒ブリ=金沢市中央卸売市場

 能登町沖で24日、今季最多となる寒ブリ約3200本が水揚げされ、約3千本が金沢市中央卸売市場、約200本が石川県漁協能都支所(能登町)でそれぞれ競りに掛けられた。能登町沖では8日にも約2750本が水揚げされており、市場は豊漁に沸き返った。

 金沢市中央卸売市場には丸々と太ったブリがびっしりと並べられ、「ここまでの本数が並ぶのは見たことがない」と驚きの声が上がった。市場関係者によると、12月のブリの入荷量は既に2万本を超えており、過去20年間で最多となっている。

 県漁協能都支所の空林(そらばやし)政男参事は「3千本前後の水揚げが12月中に2度もあるのは記憶にない。今後も豊漁が続くのではないか」と期待した。

  ●「煌」認定はなし

 能登町沖の定置網に掛かった寒ブリは平均約10キロで、15キロを超える大物もいた。県漁協が設定している「天然能登寒ぶり」の最高級ブランド「煌(きらめき)」は認定されなかった。

© 株式会社北國新聞社