石川佳純「もう東京五輪に出られない…」重要な国際大会で”初戦敗退”した日の焦りと絶望を告白

元プロ卓球選手の石川佳純が12月23日放送の日本テレビ系『Google Pixel presents ANOTHER SKY (アナザースカイ)』に出演。現役生活23年で引退した石川が、卓球への思いを明かした。

今回、思い出の地“スウェーデン”を訪れた石川。2019年『スウェーデンオープン』の試合会場で、女子シングルスの初戦敗退を振り返り、敗退後、観客席に座って試合を見続けていたという石川は「(東京)五輪レースの時だったんですけど、“東京五輪出られなかったらどうしよう”みたいなのをずっと1人で考えながら1時間くらいここに座ってました」と、当時の焦燥感を告白。

『スウェーデンオープン』が五輪出場権を争う中で重要な大会だったといい、東京五輪出場は絶望的な状況で、「負けた時って人生終わったような気分なので」と打ち明けた石川は、「負けたっていうか、“もう五輪に出れない。これから先どうしようかな”ってすごい考えた」と、この先の人生までも考えたことを回顧した。

さらに、それまで負け知らずな卓球人生を送ってきたという石川は、「一生懸命自分なりにがんばった結果、全く結果が思ったように出ないっていう時は苦しかった」と、努力しても結果が出ない苦悩の時期には、“勝たなきゃいけない”と自身を奮い立たせていたが、本来は“勝ちたい”であるべきだったと追憶。目標を次々とクリアし、輝かしいキャリアを築くうちに“勝つこと”がいつしか義務になっていたと話し、東京五輪出場のことばかりを考えていた頃には、「ちょっとじゃなくて、超嫌いでした」と、卓球への嫌悪感があったことも打ち明けた。

それでも練習場に行き、必要な練習をこなしていたという石川は、「自分との約束ですよね。毎日とりあえず続けていく」と、未来が見えない中でも努力を重ね、見事、東京五輪に出場。団体で、3大会連続となるメダル獲得を果たした時の心境については、「初めて表彰台に立った時に、“ここまで続けてこられて良かったな、がんばれてよかったな”って思ったんですよ。それが今までの2大会(ロンドン五輪、リオ五輪)とちょっと違いました」と、喜びもひとしおな様子。

そして、23年の卓球人生を振り返った石川は、「もちろん、もうコートに立たない寂しさは少しあるんですけど、でもそれよりも清々しい気持ちの方が大きいっていうのは、すごい思いっきりやれたんだなって。後悔は無いです」と胸の内を明かし、締めくくった。

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