茨城県桜川市本木の雨引山楽法寺(雨引観音)で、年末恒例のだるまの名入れが大詰めを迎えている。新年の福を願い、僧侶がだるまの背に「雨引観音」と筆で書き込んでいる。だるまは商売繁盛や家内安全を願う初詣客に縁起物として販売される。
だるまの名入れは毎年12月初旬から年末にかけて行われる。今年は高さ12~75センチのだるま約1000個を産地の群馬県高崎市から仕入れた。僧侶の高嶋晄精さん(45)らが境内の絵馬堂で一筆一筆丁寧に白い文字で記す。高嶋さんは「世界情勢が不安定な年だったので、平和への願いを込めている。新年は皆さまにとって心豊かな1年になってほしい」と話した。
ほかにも本堂のすす払いやお札の用意など、新年を迎える準備を進める。元旦は午前0時からごま祈禱(きとう)を行い、初詣客らを迎える。