マリナーズが打線補強 強打のガーバーと2年2400万ドルで契約合意

オフに入って複数のパワーヒッターを放出し、打線の強化が課題となっていたマリナーズがシルバースラッガー賞を受賞した経験のある強打の捕手を手に入れた。日本時間12月25日、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、マリナーズはレンジャーズからFAとなっていたミッチ・ガーバーと2年2400万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。マリナーズには正捕手カル・ローリーがおり、ガーバーは「メインの指名打者」兼「2番手捕手」という役割を担うことになりそうだ。

現在32歳のガーバーはツインズ時代の2019年に93試合で打率.273、31本塁打、67打点、OPS.995をマークしてシルバースラッガー賞を受賞。故障が多く、メジャー7年間のうち100試合以上に出場したのは2018年(103試合)の1度だけだが、通算長打率.483、OPS.825という数字が示すように、捕手としては平均以上の打力を持っており、指名打者として起用されるケースも多い。

今季はレンジャーズで87試合に出場し、打率.270、19本塁打、50打点、OPS.870と持ち味の強打を発揮。レンジャーズには正捕手ジョナ・ハイムがいるため、捕手としてのスタメン出場は27試合だけだったが、指名打者として55試合にスタメン起用された。ポストシーズンでは14試合で3本塁打、14打点を記録し、ワールドシリーズ制覇に貢献。特に地区シリーズは2試合で7打点を荒稼ぎする大活躍を見せた。

マリナーズは今季チーム3位の26本塁打を放ったテオスカー・ヘルナンデスがFAとなり、同4位の22本塁打を記録したエウヘニオ・スアレスはトレードで放出。32本塁打のフリオ・ロドリゲスと30本塁打のローリー以外に長打を期待できる打者がおらず、打線強化のために強打者の獲得が急務となっていた。不動の正捕手としてローリーがいることを考えると、ガーバーは今季同様に指名打者がメインの役割になることが予想される。

なお、マリナーズはスアレスを放出したトレードで、控え捕手としてセビー・ザバラを獲得している。ガーバーの指名打者としての出場がかなり多くなるようであれば、ローリー、ガーバー、ザバラという捕手3人体制を取る可能性もありそうだ。

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