憧れの先輩、質問攻めに…カープ育成選手の坂田怜投手、熊谷の母校で野球教室 部員の道具にサインも

坂田投手を囲んで熊谷市立奈良中学校の野球部員ら

 埼玉県熊谷市立奈良中学校出身で、プロ野球広島東洋カープ育成選手の坂田怜投手(24)が11日、母校を訪れ野球教室を実施した。後輩の野球部員に技術指導をしたほか、体調管理の大切さなどを伝えた。

 教室では同部員1~3年まで7人がキャッチボール、打撃練習などの指導を受けた。188センチ、91キロと大柄な体格の坂田投手の身振り手振りを交えた真剣な助言を聞きながら、技術向上に努めた。

 一人3球ずつバッターボックスに立ち、坂田投手の投げるナックルボールにも挑戦。小山陽平主将(15)は、「体が大きく、鍛えているのがよくわかる。ナックルボールはゆらゆらと変化しながら手前に来ると落ちてすごかった」と驚きの表情をみせた。

 質問コーナーでは部員からは「体を大きくするにはどうしたらいい?」「中学の頃の成績は?」「日常生活で気を付けていることは」などと寄せられた。坂田投手は、睡眠は7時間、たんぱく質をしっかりとる食生活とバランスが大事だと答えた。質問後、部員のグラブや帽子にサイン。部員らは大喜びだった。

 同校の小林礼二教頭(53)は「プロ野球選手と触れ合いさせたかった。実現できてうれしい」と話した。

 坂田投手は同日、母校の同市立奈良小学校にも足を運び、「粘り強く夢に向かって」と題して講演した。

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