新たな年へ、しめ縄新調 平戸・亀岡神社

新しいしめ縄を大門に飾る総代ら=平戸市、亀岡神社

 平戸市岩の上町の亀岡神社で20日、氏子約15人が新年を迎えるため、しめ縄をつくり直した。
 市内30地区の氏子総代でつくる同神社総代会(熊屋久典会長)が毎年取り組んでいる。前総代会長の森永茂さん(87)の田んぼで育ち、総代らが収穫した稲わらを用いた。
 約2時間半の作業で、長さ約3.3メートルの2本が完成し、拝殿と大門に飾った。社務所と手水舎(ちょうずや)にも小さめのしめ縄を供えた。指導役でもある森永さんは「総代に任せるつもりが、どうしてもあれこれ口を挟んでしまう」と苦笑いした。
 同総代会責任役員の石田昇さん(76)は「作業に参加する総代の高齢化が進んだ。稲わら確保に協力してくれる農家も探さないと、森永さんに頼ったままでは将来、しめ縄飾りが難しくなる」と継承への課題を語った。

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