和田アキ子 手術から1か月、満身創痍(そうい)の55周年ステージに密着…こん身のパフォーマンスに感動と喝采

歌手の和田アキ子が12月20日放送の『1周回って知らない話 3時間SP』に“1周回ったSPゲスト”として出演。ツアーを終えたばかりの和田が歌手活動についての思いを語った。

先日まで歌手活動55周年を記念したホールツアーを行っていた和田。実はこのツアーを春に予定していたものの、股関節の痛みが悪化したことから一度は中止を決断していた。それ以外にも喉(のど)や目の渇きを引き起こす『シェーグレン症候群』や『関節リウマチ』に悩まされ続け、さらに『網膜色素上皮裂孔』という症状のため現在は右目がほぼ見えない状態だという。それでも「和田アキ子、おまえ何してんねん、アホ。歌無しで55周年無しか。歌手やろ」と自問自答した和田は再度開催してもらうようマネジャーに頭を下げ、痛めていた右ひざの手術をすることも決断したという。

手術からわずか1か月でツアーをスタートさせた和田。豪快なイメージとは裏腹に、ナイーブで心配性な一面を見せる。「やばいな…あまりにも調子が悪い」と不安を口にする和田を、20年以上和田を担当するマネジャーがすかさず励ましていた。

会場には小学生から和田と同世代の方々まで幅広い層のファンが詰めかけた。そのファンを前にして、普段移動に使っていた杖を使わず自らの足だけで立ち、パワフルな歌声を届ける和田。最後に歌われた『今あなたにうたいたい』はかつて紅白歌合戦のステージでサビをマイク無しの生声で歌い、日本中を震撼(しんかん)させた曲。当時のようにマイク無しでサビを歌い上げた和田に、満員の会場は大きな拍手とスタンディングオベーションで応えていた。

終演後、密着していたスタッフが「足もこんな感じですし、喉も大変なのにどうしてここまで頑張れるんだろうって」と質問をぶつけると、和田は「応援してくれる人がいるから、ファンがいるから」と即答。出待ちをしていたファンに手を振って答えながら和田は会場を後にした。

スタジオゲストの井上祐貴は「応援をしてくれるみんながいるからっていう、もうあの一言に尽きるのかな」と、ファンを思う和田の発言に感動。MCのお笑い芸人・東野幸治も「即答するのもすごいよね」と驚きを隠せない。「それが1番やんか。誰もおらへんとこで歌うてもしゃあない」と真剣に語る和田に「全然、今日かわいくない」と突っ込む東野。思わず「やだぁ~!」とかわい子ぶって返す和田の姿にスタジオは爆笑に包まれた。

写真提供:(C)日テレ

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