【DDT】復活期す遠藤哲哉が樋口和貞を下し、大逆転で「D王」Aブロック突破!「納谷!1月3日、オマエを打ち砕いて優勝する」

DDTプロレスが12月24日、東京・後楽園ホールで「D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall」を開催した。シングル最強決定リーグ戦「D王」のAブロックは遠藤哲哉が大逆転で制して、優勝決定戦(2024年1月3日、後楽園)にコマを進め、Bブロック1位の納谷幸男と優勝を争う。

公式戦最終戦を迎えた時点で、Aブロックは樋口和貞が勝ち点6で単独首位。これを上野勇希、佐々木大輔が勝ち点5で、遠藤が勝ち点4で追走。4人に1位の可能性が残る大混戦で最終戦に突入した。

まず第6試合で佐々木がHARASHIMAの蒼魔刀で敗れて脱落。第7試合で上野勇希が飯野雄貴のスピアで不覚を取って脱落。メインでは樋口と遠藤が対戦。樋口は引き分け以上で1位が決まり、遠藤は勝利が絶対条件となった。樋口と遠藤は昨年8月の大田区総合体育館でのKO-D無差別級王座戦(当時の王者は樋口)以来のシングル戦。

開始早々、遠藤がプランチャを決めて、戦場が場外へ。樋口はチョップを叩き込んでいくも、鉄柱に誤爆。遠藤はブレーンクロー封じで、右手に集中砲火。樋口はチョップ連打で反撃。樋口のチョップと遠藤のエルボーの応酬に発展。遠藤はカナディアン・デストロイヤーからエクスプロイダーもカウントは2。

樋口は豪快な雪崩式かんぬきスープレックスを敢行。さらにラリアット、ヘッドバット、ドクターボムと攻め込む。樋口のぶちかましをかわした遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイを一閃。遠藤はオーバーヘッドキック、小橋建太氏直伝のローリングチョップ、ハンドスプリング・スクリューキックと猛攻。

さらに旋回式ト―チャーラックボムからバーニングスター・プレスを鮮やかに決めて3カウントを奪取。遠藤は勝ち点6で樋口と並んだが、直接対決を制したため、4番手から大逆転で優勝決定戦進出を決めた。

遠藤は「納谷、オマエが上がってくると思ってたよ。オマエはデカくて強い。俺を見てみろ、ちぃっちゃいだろ。でもAブロック勝ち上がって、今日樋口に勝った俺はオマエより強いぞ。1月3日、オマエを打ち砕いて俺が優勝する」とマイク。

バックステージで遠藤は「約1ヵ月のリーグ戦、しんどかった。DDT最強と言っても過言じゃない樋口から勝った俺は強い。納谷幸男、デカくて強いけど、その納谷幸男より強い自信あるぞ。アイツは今年1年悔しい思いしたって言ってるけど、俺はここ数年、悔しい思いしかしてないんだ。かけてるものが違うんだよ。1月3日、俺が必ず勝って優勝する」と初Vを期した。

優勝決定戦進出がならなかった樋口は「開幕戦で上野に負けて、そこからガッと突っ走って、遠藤哲哉に止められて。あと一歩で逃しちゃった気がして。でも時の運なのでしょうがないのかな。遠藤哲哉は強かった。また来年頑張ろうかなと」と悔しさを噛みしめながらも、前を向いた。

一方、2連覇を達成できなかったKO-D無差別級王者の上野は「チャンピオンとして負けようが、情けなかろうが、僕はDDTのチャンピオンだから。DDTのチャンピオンとして、来年もこれからも本当の意味の最強になって、もっといろんな人にDDTの良さを伝えちゃうぞ」と話した。

また、DDTの2023年を総括した彰人副社長は「だいぶコロナと共存できるようになって、落ち着いてきたなかで、逆に言えば、コロナを言い訳にできない2023年。超満員札止めの後楽園がいくつあったかと。2024年の一つのテーマは盛り返すこと。コロナ前の勢い、盛り上がりを戻していかないと。自粛中にデビューした選手が何人もいて、その子たちもイキのある選手で、活躍させていかないといけない2024年だと思っていて。2024年は勝負の年かなと思っています。まだ発表になっていない仕掛けが年明けからいくつも予定されてますし、しっかり地固めしつつ、ほかの団体ではできない攻め方でやっていきたい」とコメントした。

【大会名】D王 GRAND PRIX 2023 in Korakuen Hall
【日時】2023年12月24日(日)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】761人(満員)

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
坂口征夫&●瑠希也 vs KANON○&MJポー
4分57秒 拷問式コブラツイスト

▼第二試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル~大鷲透復帰戦 時間無制限勝負
【試合経過】
①○高木三四郎<5> vs 彰人●<3>
8分25秒 オーバー・ザ・トップロープ
②○高木三四郎 vs 須見和馬●<4>
8分30秒 オーバー・ザ・トップロープ
③○高木三四郎 vs 平田一喜●<1>
8分34秒 オーバー・ザ・トップロープ
④○ポイズン澤田JULIE<7> vs 高木三四郎●
8分37秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑤●グレート・コジ<王者=6> vs ポイズン澤田JULIE○<挑戦者>
10分8秒 キャトルミューティレーション
※コジが防衛に失敗、ポイズンが第1597代王者となる。
⑥●ポイズン澤田JULIE<王者> vs 大鷲透○<挑戦者=2>
10分21秒 横入り式エビ固め
※ポイズンが防衛に失敗、大鷲が第1598代王者となる。< >内は入場順。

▼Bブロック公式リーグ戦
■クリス・ブルックス<1勝4敗2点> vs 斉藤レイ□<4勝1敗8点>
※不戦勝

▼第三試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○斉藤レイ vs 岡谷英樹●
4分43秒 体固め
※ドリル・ア・ホール・パイルドライバー

▼第四試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>秋山準&男色ディーノ&○大石真翔 vs 高梨将弘&アントーニオ本多●&正田壮史<挑戦者組>
10分41秒 回転エビ固め
※第53代王者組が初防衛に成功。

▼第五試合 Bブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
●MAO<3勝2敗6点> vs 納谷幸男○<4勝1敗8点>
10分58秒 体固め
※世界一のバックドロップ。納谷がBブロック1位通過。

▼第六試合 Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
●佐々木大輔<2勝1分2敗5点> vs HARASHIMA○<2勝3敗4点>
6分37秒 片エビ固め
※蒼魔刀

▼セミファイナル Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
●上野勇希<2勝1分2敗5点> vs 飯野雄貴○<2勝3敗4点>
8分14秒 エビ固め
※スピア

▼メインイベント Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
○遠藤哲哉<3勝2敗6点> vs 樋口和貞●<3勝2敗6点>
20分37秒 片エビ固め
※バーニングスター・プレス。遠藤がAブロック1位通過。

▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●大鷲透 vs クリスマスツリー○<挑戦者>
13時39分 体固め
※大鷲が防衛に失敗、クリスマスツリーが第1599代王者となる。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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【動画】樋口を破りD王GP初制覇に向けて遠藤のバックステージコメント

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