年末年始のイルミネーション 「龍」のオブジェ、参拝客ら導く 佐賀県多久市・多久聖廟

多久聖廟近くに飾り付けられたイルミネーションとの龍の電飾オブジェ=多久市多久町

 国の重要無形文化財の多久聖廟(多久市多久町)で、年末年始のイルミネーションが始まった。参道や広場は30万個の発光ダイオード(LED)電球で幻想的な雰囲気に包まれ、恒例の「龍」の電飾オブジェが参拝客を迎え入れる。

 初詣や合格祈願で訪れる人に喜んでもらおうと、地域のボランティア団体「多久美化クラブ」が2009年から始めて15回目。設置費のほとんどは企業・団体の寄付で賄っている。

 多久聖廟に100近くある龍の装飾にちなみ、巨大な龍のイルミネーションも毎年飾り付けてきた。15日の点灯式のカウントダウンを見守った近くの住民は「2024年の干支(えと)は辰(たつ)。多くの人に訪れてほしい」と話した。長さが約40メートルもある五角形の光のトンネル「合格門」も設置されており、受験生らを後押ししする。

 イルミネーションは来年1月15日まで日没から午後9時ごろまで。大みそかから1月3日は夜通しで点灯する。(市原康史)

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