米野球殿堂入り投票有資格1年目の12選手が最も輝いたシーズンは?

2024年度のアメリカ野球殿堂入り投票では、12人の選手が初登場している。キャリア通算の実績をもとに評価され、得票率75%以上なら殿堂入り、得票率5%未満なら次回以降の殿堂入り投票から除外されることになる。しかし、殿堂入り投票の候補者になるほどの選手であれば、キャリアのなかで少なくとも1シーズンは素晴らしい成績を残している。MLB公式サイトのポール・カセラ記者は、有資格1年目の12選手の「キャリアハイのシーズン」を選出した。

有資格1年目の候補者のうち、一発当選間違いなしと目されているのがエイドリアン・ベルトレイだ。通算3166安打、477本塁打、1707打点と輝かしい実績を残し、レンジャーズ時代の活躍も印象深いベルトレイだが、キャリアハイのシーズンはドジャース時代の2004年。メジャーデビュー以来、大きな期待を背負いながらも伸び悩みが続いていたが、FAを控えたこの年は打率.334、48本塁打、121打点、OPS1.017と大爆発し、本塁打王のタイトルを獲得した。21年のキャリアで200安打を達成したのも40本塁打以上を放ったのもこのシーズンだけである。

イチローと首位打者争いを繰り広げた好打者として知られるジョー・マウアーは、準満票でMVPに選ばれた2009年がキャリアハイのシーズンに。この年のマウアーはキャリア唯一の20本塁打以上を記録し、打率.365、28本塁打、96打点、OPS1.031と素晴らしい活躍を披露。自身3度目となる首位打者に輝いた。

フィリーズの正二塁手として活躍したチェイス・アトリーは2005年から2009年にかけて、毎年好成績を残したが、カセラ記者は自己最高のOPSをマークした2007年をキャリアハイのシーズンとした。この年、アトリーは打率.332、22本塁打、103打点、OPS.976を記録し、シルバースラッガー賞を受賞している。

メッツのキャプテンを務めたデービッド・ライトも2008年と2009年に負けず劣らずの素晴らしいシーズンを過ごしたが、カセラ記者は打率、出塁率、長打率のすべてで自己最高をマークした2007年をキャリアハイのシーズンとした。この年のライトは打率.325、30本塁打、107打点、34盗塁、OPS.963の大活躍でMVP投票4位となった。

ベルトレイ、マウアー、アトリー、ライトを除く8選手のキャリアハイのシーズンは以下の通り。

ホセ・バティースタ(2011年)
打率.302 43本塁打 103打点 OPS1.056

バートロ・コロン(2002年)
20勝8敗0セーブ 防御率2.93 149奪三振

エイドリアン・ゴンザレス(2011年)
打率.338 27本塁打 117打点 OPS.958

マット・ホリデイ(2007年)
打率.340 36本塁打 137打点 OPS1.012

ビクター・マルティネス(2014年)
打率.335 32本塁打 103打点 OPS.974

ブランドン・フィリップス(2007年)
打率.288 30本塁打 94打点 32盗塁 OPS.816

ホセ・レイエス(2006年)
打率.300 19本塁打 81打点 64盗塁 OPS.841

ジェームス・シールズ(2011年)
16勝12敗0セーブ 防御率2.82 225奪三振

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