首里城正殿の骨組みが完成 513本の柱や梁を職人83人が組み立て 竣工予定は2026年【動画あり】

 火災で焼失し、復元工事が進む首里城の正殿の骨組みが25日、完成した。木造の骨組みは、513本の柱や梁(はり)で構成。沖縄県那覇市にある首里城公園の復元工事現場では同日午前、宮大工らが高さ約14㍍の建物頂部に、ヒノキでできた計4本の棟木を取り付けた。正殿の完成予定は26年秋。

 正殿の復元工事現場では今年9月から、83人の職人が柱と梁の組み立て作業を進めていた。

 4本合わせて約21.5㍍の棟木は岡山、愛知、静岡の3県から調達された。今後、屋根回りに化粧材が取り付けられ、来年5月ごろには内外装の作業が始まる見通し。

 工事を担当する清水建設・國場組・大米建設共同企業体(JV)首里城正殿復元整備工事の奥村耕治工事長は「骨組みが完成し、ほっとしている。焼失前の首里城の姿を早く見せられるよう作業に取り組む」と意気込みを語った。

正殿頂部にヒノキでできた棟木を運び、木槌で据え付ける宮大工ら=25日午前、那覇市・首里城公園(竹尾智勇撮影)
首里城の正殿の骨組み作業を終えて、記念撮影する職人ら=25日午前、那覇市・首里城公園(竹尾智勇撮影)

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