暴力プレー受けたソシエダ久保建英、懸念された肋骨のヒビは確認されず アジア杯出場も視野に

写真:ソシエダの久保が重傷を回避 ©Getty Images

肋骨にヒビが入った可能性を指摘されていたレアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英だったが、損傷は確認されなかった模様だ。

久保は、現地時間12月21日に行われたラ・リーガ第18節のカディス戦に先発フル出場。カディス守備陣の徹底マークに遭い、試合をとおした被ファール数(ファールを受けた回数)は『4』を記録した。

特に、カディスのスペイン人DFルベン・アルカラスは久保に対して複数回悪質なファウルを仕掛けた。前半終了間際の44分には、振りかぶったアルカラスの手が久保のわき腹を直撃。後半終盤の84分には、アルカラスが久保の右腕をつかみ、そのまま投げ飛ばした。

スペインメディア『EL GOL DIGITAL』は「レアル・ソシエダにとって、引き分けに終わったカディスとの試合(△ 0-0)は、その結果だけでなく選手数名の体調面の懸念もあって後味の悪いものとなった」と報じ「最も注目に値したのはクボだった」と、負傷が疑われた久保の続報を伝えた。

「イマノル・アルグアシル監督によると、クボは肋骨に問題を抱えた可能性がある状態で試合を終えた。チーム内の不安は増大したが、クボが重傷を負ったかもしれないという憶測は完全に消え去った」

「日本代表MFの肋骨にヒビは入っておらず、彼は追加の診断を受ける必要もなく短い休暇に入ることができた模様だ。クボが無傷だったという事実は、彼を攻撃の柱の一人に据えているチームにとって素晴らしいニュースだった」

『EL GOL DIGITAL』は「レアル・ソシエダにとってクボの負傷欠場は極めて重要なトピックになる」と、久保の重要性を強調。また、久保が負傷を回避したことで恩恵を受けるのはレアル・ソシエダだけではない点についても触れた。

「なお、クボは1月のアジアカップに向けて日本代表へと合流する予定だ。この大会は彼にとって国際舞台で輝ける絶好の機会となる」

仮に久保が肋骨を負傷していれば、来年1月12日に開幕するAFCアジアカップ2023でアジア王者を目指す日本代表にとっても大きな痛手となっていたはず。日本代表は、中心選手である久保を負傷によって失うリスクから逃れることができた。

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