新のりの初市が、三重県松阪市で行われました。ことしは、去年同様に海水温の上昇や養分の低下で「のり」のとれる量も減っていて、水揚げがまだ行われていない地区もあるということです。
それでも、ことしは初市を遅らせたため去年の初市に比べて、約10倍の560万枚が出品されました。
最初に行われた見本市では、初摘みされた「黒のり」を加工業者や仲買人らが見極め、続いて初市が開かれました。
平均単価は去年より4割安く、最高価格は去年より3割高い100枚5040円ということです。
(のり流通センター 木村健一所長)
「高水温の影響で、かなり(のりの)生産が遅れて、品質も一部厳しい状況だが、今後回復してくることを祈っている」
のりの市は来年4月末まで行われ、1億2000万枚の出荷が見込まれています。