保護猫『サクラ』2度目の譲渡会 297日間生活を共にしたラミレスの決断と最後の別れ

元プロ野球選手のラミレスが12月23日放送の『嗚呼!!みんなの動物園 3時間スペシャル』に出演。預かり猫『サクラ』の2度目の譲渡会に参加した。ただそれは、別れの時でもあり、サクラとラミレスの最後の触れ合いの場面に、スタジオは涙であふれた。
譲渡会場に着くと、サクラもいつもと違う空気を察したのか、落ち着きがない様子のサクラ。ケージに入れる際も、ラミレスにしがみついて離れようとしなかった。

それでも以前より人慣れしたのか、家族以外の人が手を近づけても逃げることなく触らせてくれるように。これに映像で見守っているお笑い芸人・サンシャイン池崎も「ラミちゃん家があったから」とラミレス一家の接し方の良さをたたえた。

今回はサクラとの面会は5組が希望。テレビで見てサクラに興味を持ってくれた夫婦にラミレスはサクラを飼うメリットを「子供にも慣れているし、抱っこも出来て良いことだらけ」と力説。また、自身も元保護猫を飼っておりその子が人慣れを手伝ってくれるような猫を飼いたいという女性にもラミレスは「サクラはすごく謙虚な子です。先住猫に対しても偉そうな態度は取らない」と丁寧に伝えた。
また、話しかけてきた人に対し、まずお手製の“サクラ紹介カード”に注目させるというお決まりの流れが出来てきたラミレス。

サクラに興味を示した夫婦が、隣に住む両親と一緒に譲渡会に参加。かつて実家でサクラそっくりの猫を飼っていたといい、その写真が映し出されると確認した出演者からも軽くどよめきが起こった。その両親の娘さん夫婦は家に先住猫がおり、猫の扱いは慣れているとのこと。さらに猫の逃亡防止のため網戸ロックを設置しているという徹底ぶり。またその奥様は妊娠中で、ラミレスの妻・美保さんも自身の経験と照らし合わせ、猫と赤ん坊がゴロゴロと戯れることもあると声をかけた。

次に、番組を見て保護猫の存在を知り、たびたび譲渡会へ足を運んでいるという一家と対面。「♪サクラ 一緒に寝たい〜」とラミレスのオリジナルソングをテレビで視聴したという。これに恥ずかしそうにしながらもテンションの上がったラミレスはその家族の子どもに「♪サクラ〜…」と歌いかけた。

譲渡会場では、猫を抱き抱えたり、膝に乗せたりと接することのできるふれあいスペースも設置されており、そこで猫を飼った経験がないと語るご家族はサクラと触れ合うことに。前回の譲渡会では抱っこされるのを嫌がっていたサクラも、今回は素直に抱っこされ「本当に抱っこできるようになったんだね」と一家もサクラの人慣れっぷりに感動しきりだった。

結果、5組の家族と面会し、サクラを引き取りたいという家族は2組。しかし、うれしい申出も預かっている側で引き取り先を選ばなくてはならないという状況に頭を抱えるラミレス。サクラに「どっちのプリンセスになりたい?」と声をかけるくらい混迷。
それでも、「誰かしら家にいる」という点や、猫に飼い慣れており知識があるという理由で、すでに先住猫のいる一家を選択。

そして譲渡先のお宅にサクラと向かう途中、道すがらラミレスは「さよならするのは難しいね。サクラも何か感じているみたい。僕をつかむ手に力が入ってた、“離さないで”って」と語った。
インターホンを押し「ラミちゃんです」と少し寂しい気持ちを抑えるかのように、お茶目な一面を見せた。新しい家には、設計士さんに頼んで作ってもらったという専用の猫スペースが壁に造られていた。ラミレスも「This is the 猫ハウス」と驚きのリアクション。

いよいよ、お別れのとき。最後にラミレスがサクラを抱きしめ、「新しいお家だよ」となだめるも、ラミレスから離れないサクラ。嫌がりながらもケージに入ったサクラは「ニャ~、ニャ~」と鳴き不安な様子。別れを惜しむラミレスとサクラの姿に、目に涙を浮かべるスタジオ出演者も。

最後に「サクラちゃん。今までありがとうね。忘れないよ。I love you.」と今までの思いを込めた言葉を送り、「サクラは大丈夫」と自分に言い聞かせるようにつぶやいたラミレス。これから新しい家族と幸せになってほしいという願いとともにラミレスの保護猫『サクラ』預かりボランティアが幕を閉じた。

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写真提供:(C)日テレ

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