歌手の手島さん 一日鉄道警察隊長 県警 年末年始の特別警戒スタート

駅利用者に啓発チラシを配る手島さん(右)=JR岡山駅構内

 鉄道利用が増える年末年始に合わせ、岡山県警鉄道警察隊は25日、すりや痴漢といった犯罪を防ごうと、混雑する駅や列車内での特別警戒をスタートさせた。JR岡山駅では一日隊長を委嘱された尾道市出身の歌手・手島章斗さん(30)が駅利用者に防犯を訴えた。

 駅での出発式で委嘱状と一日隊長のたすきを受け取った手島さんは「鉄道を利用する人たちが犯罪などに巻き込まれないよう、力を合わせて注意を呼びかけましょう」とあいさつ。在来線の改札口周辺などで隊員とともに啓発チラシを配ったほか、ホームではマイクを手に「マナーを守って事件事故のない楽しい年末年始をお過ごしください」と注意を促した。

 JR西日本中国統括本部によると、混雑のピークは山陽新幹線、在来線ともに下りが29日、上りが来年1月3日の見込み。県警は5日までの期間中、巡回を強化し不審者に目を光らせる。

 手島さんは今年、JR西が導入した新型車両の愛称と同名の楽曲「うらら」を発表した縁から一日隊長を依頼された。

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