1人暮らしの高齢者、おせち食べて「良いお年を」 京都府木津川市の社協が配布

木津川市社会福祉協議会の関係者らが、お年寄り宅に年越し用のおせち料理を届けた(木津川市内)

 京都府木津川市社会福祉協議会は、1人暮らしの高齢者宅などに正月用のおせち料理を届けた。職員らが各家庭を回って「良いお年を」と手渡していた。

 おせちの配食は、高齢者の見守りを兼ねた取り組み。歳末たすけあい基金を活用し、旧3町が合併した2007年から続いている。75歳以上の1人暮らし世帯と配食サービスの利用世帯が対象で、社協関係者やボランティアたちが約千軒に配った。

 真空パックのごまめや黒豆、栗きんとんなど7品が入ったおせちを受け取った女性(92)は「お正月を感じることができて毎年楽しみにしている」と笑顔を見せた。山城支所運営委員の冨岡正美さん(73)は「喜んでもらえることが一番うれしい」と話した。

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