安寧願う大絵馬 十二支勢ぞろい 奈義・吉野神社 2月中旬まで披露

吉野神社に勢ぞろいした十二支の大型絵馬

 干支(えと)を描いた大絵馬が、岡山県奈義町中島西の吉野神社で披露されている。地域の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)の願いを込めた12枚が勢ぞろいし、迎春ムードを漂わせている。

 絵馬は、氏子や高山命之(のりひで)宮司(67)ら7人が制作。拝殿の南に子(ね)から卯、東に辰から未(ひつじ)、北に申(さる)から亥(い)と3方向を囲むように設置している。

 赤い太陽と竜、松竹梅を描いた辰年、金色の背景に3頭の馬が力強く駆ける午(うま)年、胴体にだるまや招き猫といった縁起物を細かく描き込んだ未年など、2011年に翌年の辰(たつ)を奉納したのを皮切りに、23年の卯(う)で十二支がそろった。

 総代ら11人と高山宮司が3日に取り付け、神事を営んだ。来年2月中旬まで展示する予定で、井戸美治総代長(64)=同町=は「作者の感性が生きた作品ばかり。個性豊かな絵馬を楽しみながら参拝してほしい」と話していた。

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