1人当たりGDP、最低21位 G7最下位、円安響き15%下落

内閣府が入る中央合同庁舎8号館

 内閣府は25日、2022年の日本の1人当たり名目国内総生産(GDP)がドル換算で3万4064ドルとなり、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中21位だったと発表した。比較可能な1980年以降で最も低い順位となり、先進7カ国(G7)でも08年以来の最下位に沈んだ。

 円安が大きく響き、金額は前年から約15%下落。円ベースでは448万円だった。

 首位は欧州有数の金融センターを有するルクセンブルクの12万4592ドル。2位ノルウェー、3位アイルランドと続いた。米国は7万6291ドルの5位でG7構成国ではトップ、イタリアが20位だった。このほか韓国が3万2423ドルで22位だった。

 22年の日本の名目GDPは4兆2601億ドルで米国、中国に次ぐ3位の地位は維持した。だが世界全体に占める割合は4.2%で前年から0.9ポイント下落し、過去最低となった。米国は世界の4分の1を占める25兆4397億ドル。中国は17.7%の17兆9632億ドルとなった。

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