45年ぶり、力士が500人台に 新弟子不足、親方は危機感

大相撲初場所の番付が発表され、弟子の大の里の記者会見に同席した二所ノ関親方=25日、両国国技館

 日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、番付表に載った力士数は599人で45年ぶりに600人を下回った。500人台は1979年春場所の585人以来。少子化などの影響による新弟子不足は顕著で、親方衆は危機感を募らせた。

 一昨年夏から部屋を率いる二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「ついに割ってしまったか」と複雑な表情。初場所では野球や柔道の経験者が入門予定で「今は地道にスカウト活動をし、部屋が認知されるようにやっていくしかない」と語った。

 過去最多の力士数は「若貴ブーム」に後押しされた94年夏場所の943人。

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