農家ら販路拡大支援 シンプル大賞 おかやま活性化ビジネスプラン

松田会頭(左)から盾を受け取るシンプルの前田幸一郎社長

 岡山商工会議所(岡山市北区厚生町)などは25日、同市内の企業や団体が地域活性化の事業プランを競う本年度の「おかやま活性化ビジネスプラン大賞」の受賞者を発表した。大賞には、農家や漁師の販路拡大を支援するプランを提案したコンサルティング会社・シンプル(同市東区西大寺川口)が輝いた。

 同社の新サービスは、農産物や水産物の販路拡大に向け、クラウドファンディングの活用と通販サイトへの掲載、岡山県内で開かれるマルシェへの出店を一括でサポート。1事業者当たり最大で年200万円の売り上げアップを目指す。来年4月に始める予定。

 優秀賞は、障害児らの発達を促す手法「スヌーズレン」を取り入れた施設を来春開設する一般社団法人Ai―care(アイケア、同市南区福富西)。奨励賞は3件で、20歳前後の「Z世代」が考えた事業企画を企業とマッチングする山陽学園大地域マネジメント学部(同市中区平井)▽空き家を使いコオロギを養殖するInsect Fusion(インセクトフュージョン、同所)▽フリースクールなどの業務システムの開発、販売を目指す無花果(いちじく)(同市北区駅元町)―が選ばれた。

 同会議所で表彰式があり、松田久会頭が「将来性を見いだして事業を進め、新しい循環を起こしてほしい」と述べ、受賞者に盾などを手渡した。本年度の応募は11件で、岡本典久副会頭ら5人が独創性や経済効果を審査した。受賞プランは同会議所などが事業化を支援する。

おかやま活性化ビジネスプラン大賞の受賞者と松田会頭(中央)

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