愛知県南知多の旅館源氏香と源氏物語

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源氏物語と作者紫式部について

源氏物語は、11世紀初め頃に、「桐壺」から始まり「夢浮橋」に至る全54帖に及び、光源氏からその子・孫に至る70年余りのストーリーを描いた、古代において世界最古の長編小説と言えます。

最初から「源氏物語」と呼ばれていた訳ではなく、「光る源氏の物語」等と呼ばれており、光源氏の身近に仕えていた女房が語りかけているかのように書かれています。

紫式部(むらさきしきぶ)は、平安時代中期の歌人・作家・女房(女官)であり、歌人として「百人一首」、「女房三十六歌仙」、「紫式部日記」(18首)、「紫式部集」、「拾遺和歌集」などに多くの和歌を残しております。また「源氏物語」の作者でもあり、和歌795首が詠み込まれたこの作品は生涯で唯一の物語作品です。

そして源氏物語は三部に分ける事ができます。ここからはそれぞれの部のあらすじを紹介していきます。

源氏物語の第一部あらすじ:光源氏の華麗なる生活

桐壺帝の子、光源氏は幼くして母を亡くし、実母によく似た継母・藤壺(父帝の妃)を恋慕うようになります。

2人の間には子どもが生まれますが、父帝の子として育てられることになりました。

他にも、正妻・葵の上との政略結婚、空蝉、夕顔、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)などと恋をします。

葵の上亡き後は、藤壺によく似た、彼女の姪の紫の上と結婚し、生涯の伴侶とします。

そんな中、光源氏は自分の政敵、右大臣の娘・朧月夜(おぼろづきよ)と恋人関係になり、都を追われて須磨・明石で流離の日々を送らざるを得なくなります。

そこでは明石の君との出逢いがありました。

やがて京に戻され、源氏と藤壺の子が帝になることで、勢力を大きく盛り返し、自身の大邸宅・六条院で優雅極まる生活を送ります。

そして、太政大臣の後は、退位した帝に匹敵する待遇まで受け、名実ともにこの世の栄華を極めるのでした。

第二部あらすじ:優雅な生活の足元に忍び寄る影

光源氏は兄・朱雀院の愛娘・女三の宮を正妻として迎えねばならなくなります。

その後何年かして、それまで源氏の正妻格の立場にあった紫の上が病に伏してしまいました。

さらに女三の宮は、源氏の留守中忍び込んだ柏木という青年の子どもを宿したのです。

源氏は老いていく自分、過去の藤壺との過ちの報いを痛切に知らされるのでした。

やがて病気だった最愛の紫の上が亡くなり、光源氏は出家を決意するに至ります。

第二部の最後となる「幻の帖」に続く「雲隠の帖」には、巻名のみで本文はありません。

かつては存在したとも、初めから書かれなかったとも、さまざまな説があります。

長く寄り添ってきた主人公の最期を、作者・紫式部は書くに忍びなかったのでしょうか。

あるいは、読者一人一人の想像に委ねたのかもしれません。

第三部あらすじ:光源氏の子や孫を通して描かれる人間模様

女三の宮が生み、光源氏の末子として大切に育てられた薫や、源氏の外孫・匂の宮が当代きっての貴公子として登場。

光源氏亡き後、第三部の主人公となるのが薫と匂の宮です。

自分の出生や存在価値に疑問を持つ薫、思うように出歩けない匂の宮の苦悩。

そして、彼らと宇治の大君、中の君姉妹との関係、苦悩が語られます。

やがてこの姉妹の異母妹・浮舟が登場して、意外な展開が繰り広げられるのです。

浮舟が高僧・横川の僧都との関わりの中で下した決断とは、自身は身分も財も学問もない一女人だけれども、仏道一筋求めて出家する、というものでした。

その後の浮舟や男君たちは、どのようになっていくのでしょうか…

源氏香で平安体験

源氏香では様々な様々な平安体験をすることができます。

もちろん館内で源氏物語を読むことができます。ぜひご自身で手に取って物語の世界に入ってみてはいかがでしょうか

また、デザイナーズルームと呼ばれる平安時代の宮中をイメージした客室もございます。

当館の一番人気は何といっても打掛体験です。きらびやかな打掛を着て記念撮影できます。もちろん無料で体験できます。いろんな色の打掛をご用意していますので当館にお越しの際はぜひ体験してみてください。

さいごに

2024年度の大河ドラマ「光る君へ」は紫式部が主人公の作品です、これでまた紫式部や源氏物語の認知度が上がると思うと今から楽しみですね。

源氏物語の主人公の光源氏のようにモテモテな人生を歩みたかったですね...

皆様も源氏香へお越しの際は平安の薫りに包まれてくださいね

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