就実短大 26年3月で廃止へ 志願者減 25年度以降の募集停止

就実大学・短大

 学校法人就実学園(岡山市中区西川原)は25日、就実短大の2025年度以降の学生募集を停止すると発表した。四年制大学志向の高まりや18歳人口の減少などで志願者が減少し、定員割れが続いているため。24年春の入学生が卒業する26年3月で廃止となる見込み。

 学園によると、短大は1953年に岡山県就実短大として開学。81年に就実短大に改称し、2010年には共学化した。幼児教育学科(定員100人)と生活実践科学科(同80人)があり、これまでに2万2926人が卒業。近年は両学科とも定員割れが目立ち、24年度入学者も下回る見通しという。

 記者会見した西井泰彦理事長は「70年の歴史に区切りをつけることになったのは残念。地域の進学ニーズに対応するため、(四年制の)就実大を中心に時代に合った教育体制を築いていく」と説明。同大では25年度、心理学部を新設するとともに教育学部を改組する方針を改めて示した。

 県内では、津山市の美作大短期大学部も25年度以降の学生募集を停止するとしている。

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