大規模買収事件 元広島市議への取り調べは「不適正」 最高検が調査結果公表

2019年の大規模買収事件を巡り、検察が供述を誘導したとされる問題で、最高検は「取り調べの手法が不適正だった」とする調査結果を公表しました。

この問題を巡っては、元広島市議の木戸経康被告が東京地検の検事による取り調べの一部を録音。不起訴を示唆する「供述誘導」があったと主張していました。最高検は25日に調査結果を公表し、取り調べ手法が不適正だったとした一方、検察幹部による組織的な指示はなかったとしました。木戸被告の弁護人は被告本人への聞き取りがなかったなどとして、調査への不満を示しました。

■木戸被告の弁護人 田上剛弁護士

「自分のところで自己完結的にやられている調査にすぎなくて最初から結論ありきで今回の内容を決めていたのではないでしょうか」

木戸被告は一審で有罪判決を受け、控訴しています。

(2023年12月25日放送)

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