マースク、運航再開を準備 多国籍部隊保護で海運大手

 【ロンドン共同】デンマークの海運大手APモラー・マースクは25日までに、「紅海経由の運航を再開する準備を進める」と発表した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が商船を標的にした攻撃を繰り返したことから運航を見合わせていたが、米国主導の多国籍部隊による商船保護の取り組みが進んでいることを理由に挙げた。

 ただ「現段階でリスクは排除されていない」ため状況次第で計画を変更する可能性があるとした。

 マースクは、多国籍部隊の発足を「業界と世界貿易にとって歓迎すべきニュースだ」とし、従業員の安全確保を前提に「最初の船舶が紅海を通るための計画に取り組んでおり、できるだけ早く実現させる」と説明した。

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