様々なところで問題を起こす「支配したがる人」のメカニズムと、付き合い方とは?【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】

「支配したがる人」のメカニズム【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】

二極化する人間関係

積極的に「人と強く関わりたい」と考える人がいる一方で、「人と関わりたくない」と考える人も増えています。同じように、「人を支配したい人」と「人に依存してしまう人」の二極化も進んでいます。「二極化」しているというのが今のキーワードのひとつです。

ここでは人を支配したいという支配欲求をもつ人に注目してみます。支配欲求は様々なところで問題を起こしています。家庭内のDV(ドメスティック・バイオレンス)増加や、あおり運転も支配欲求と関係していると考えられます。支配欲求が高まる理由には、ストレス社会、自尊感情や自己肯定感の低下、セロトニンの不足などの様々な問題があります。

支配欲求の強い人との付き合い方

支配欲求の強い人は、人の話を聞きません。基本的に説得が困難です。基本的には逆らわないほうがよいですが、こちらが「言うことを聞きやすい人間」と認識されると、より支配しようとしてきます。自分の意見をもって、相手に流されないよう接することが大切です。

相手の支配欲を助長させないように、リラックスする環境をつくる方法もあります。たとえば色彩により日頃からリラックスできる環境づくりもよいかもしれません。緑、茶色、ベージュなどの色を取り入れた環境提案はリラックスに効果的に働きます。

【出典】『ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものを作ろう」をポリシーに、遊び心をこめたコンテンツを企画している。色彩心理と認知心理が専門で幅広く心理学全般を活用し、ビジネスやコミュニケーション展開を企画、提案している。著書に『色と性格の心理学』、『決定版 色彩心理図鑑』(ともに日本文芸社)などがある。

大好評「ゼロからわかる」シリーズに、「人間関係の心理学」が登場。対面・リモート・SNSでも使える!「人間関係」×「心理学」科学的な研究に裏打ちされた、ストレスゼロの心地いい関係をつくる方法を紹介します。 ■なぜか「攻撃されやすい人」3つの特徴■怒っている?「メール人格」に注意■「SNS疲れ」から離れる方法 ■オンラインでも使える「ランチョンテクニック」■投稿内容で性格が見抜ける■ものを頼むときは相手の名前を呼ぶ■人と仲よくなる3大法則とは?■人間関係の構築のために「ハロー効果」を使わない手はない■「変な動き」をすると心が軽くなる■人見知りを克服するための〇〇■集団になると冷たくなる心理■人との仲を決める「視線の行方」■「思い込み」が人間関係を悪化させる■オンラインで部下を育てるコツ■コメント欄はなぜ荒れるのかなど、リアルやオンラインで信頼関係を築いたり、仲よくなったり、困った相手ともストレスなく付き合う方法などを紹介します。 近年は、環境の変化によって新しい心理が多くの人に芽生える傾向にあります。オンラインミーティングやメールでのやりとり、SNS上での交流など、対面以外のコミュニケーションの場面も増えました。このような新しい環境でも、トラブルやストレスを回避しながら円滑な人間関係を構築するポイントがつかめる一冊です。

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