少年ジャンプ、社会人経験者向けの漫画賞を創設 「再び漫画家を目指す社会人」に特化

週刊少年ジャンプ編集部は25日、社会人経験者を対象とした新たな漫画賞「社会人少年漫画賞」の創設を発表した。応募者を社会人に限定した漫画賞は同誌史上初となる。

編集部は「近年は漫画を描く道具や技術が進化し、多様化が進んでおり、学生時代から漫画一筋で生きる人だけが漫画家を目指すわけではない」とした上で、社会人生活を経て再び漫画家の夢を追いかける人や、他の仕事と並行して漫画を描き続ける人も多く、こうした人々に向けた表彰の場としてこの「社会人少年漫画賞」を設けたという。

審査員には、『ウィッチウォッチ』の篠原健太、『食戟のソーマ』の原作担当・附田祐斗、『約束のネバーランド』の原作担当・白井カイウ、『マッシュル-MASHLE-』の甲本一と、社会人経験を積んで大ヒット作品を「週刊少年ジャンプ」で連載した作家陣が名を連ねる。賞金は最大100万円で、「週刊少年ジャンプ」本誌への掲載権など、漫画家としてのキャリアをスタートさせるのに適した副賞も用意されている。また、本賞だけの特典として最終候補に残った応募者には、審査員から創作キャリアシートと作品を踏まえたキャリアアドバイスも贈られるという。

審査にあたり、漫画家を目指すきっかけや参考になるインタビューを掲載し、制作にかかった時間や、漫画家以外の仕事との両立についてなど、応募者の状況を伝える「創作キャリアシート」の提出が現行に加えて必要で、これも「週刊少年ジャンプ」の漫画賞としては初の試みとなる。応募締切は2024年5月で、詳細は「週刊少年ジャンプ」漫画賞ポータルサイトから確認できる。

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