盛岡市三ツ割の村田民芸工房で、来年の干支(えと)「辰(たつ)」の繭人形作りが大詰めを迎えている。穏やかな新年を願い、一つ一つに命を吹き込む。
工房には高さ4.5センチの繭人形がずらりと並び、駒木春江さん(66)、野宮りらさん(40)親子が作業を続ける。従来の緑に彩色した人形に加え、今年は新たに「赤竜(あかたつ)」「青竜(あおたつ)」の鮮やかなカラーを追加。繭の形を整え、絵の具で表情豊かな人形に仕上げる。
作業は27日まで続き、約2千個を仕上げる予定。盛岡市菜園のカワトクや盛岡駅ビルフェザンのおでんせ館などで販売している。