法被姿で福袋詰め 茨城県内の小売店 体験型商品も充実

福袋の準備作業をする京成百貨店の従業員ら=水戸市泉町

来年1月の福袋販売に向け、茨城県内小売店などで袋詰め作業がピークを迎えている。今期は新型コロナウイルスの「5類移行」を受け、グランピング施設の利用や納豆工場の見学ができる福袋など体験型の商品も目立つ。通常価格の半値以下になっている商品もあり、割安感と茨城県の魅力を生かした福袋で正月商戦を盛り上げたい考え。

水戸市泉町1丁目の京成百貨店では25日、法被姿の従業員が福袋に商品を詰め込む作業を行った。今期は衣料品や食品など約520種、約1万1700点を用意。例年人気を集めているのは200万円台のキャンピングカー「ウォームスライト」福袋。通常より約2割ほど安く買えるため、例年抽選販売になるという。価格帯は、最も安価なものは食料品で1080円、最も高価なものが新築住宅の2488万円と幅広い。また、同店の一日店長になれる福袋も販売し、子どもも楽しめるよう工夫した。

同店によると、年内にオンラインで注文と決済を済ませ年明けの受け取りのみにする、コロナ禍を機に普及した商品も多数ある。一方、初売りを行う店舗商品もあり、正月の楽しみも残す形で顧客の利便性に配慮しているという。

同店営業政策部の谷本貴史主任は「幅広い年代の人に茨城の魅力を詰め込んだ福袋をぜひ手に取ってもらいたい」と話した。

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