五島のアンテナショップが長崎市に! 刺身やつばき油の化粧品など200種 出身者が魅力発信

五島から取り寄せた約200種類の商品が並ぶ店内=長崎市、Goto Factory

 長崎県の離島、五島の逸品を集めたアンテナショップ「Goto Factory(ファクトリー)」が25日、長崎市浜町にオープンした。建設会社Factory(長崎市)の社長、山本清和さん(52)が古里の魅力をPRしようと、約200種類を取り寄せた。
 五島市富江町出身の山本さんは高校卒業後、町内の建設会社に入社。2002年に社長に就いた後、本社を長崎市に移転し現社名に改めた。5年前から家族と共に長崎に移り住んだ。
 その中で感じていたのは「長崎市民にとって五島は近いようで遠い島。良さをもっと多くの人に知ってほしい」ということ。長崎市中心部の空き物件に目を付け、市の「空き店舗活用にぎわい創出事業費補助金」で改修費の一部200万円を調達した。
 山本さんが選んだ五島牛や刺し身、つばき油の化粧品など約50事業者の商品が並ぶ。中には、五島で港や田畑の整備工事をしていた時に関わった農漁業者の加工品や野菜もある。
 山本さんは富江町で、そば屋「五島列島製麺所」を昨年開業した。山本さんによると、下五島では古くからそばを栽培する文化があるが、知名度が低いという。実の栽培から製麺までを一貫して手がけ、五島の魚を使った麺つゆなども開発。長崎のショップでは、風味が落ちないように急速冷凍した「かけそばセット」(800円)を販売する。
 「五島に行ってみたいと思ってもらえるような店にしたい」と山本さんは意気込んでいる。営業時間は午前10時半~午後6時。火曜定休。

かけそばセットを店頭でPRする山本さん

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