佐世保出身・横尾監督 子ども食堂のドキュメンタリー映画制作 CFで寄付募る 12月31日まで

「ありのままを切り取りたい」と話す横尾監督=佐世保市内

 佐世保市出身の映画監督、横尾初喜氏は、長崎を舞台に作品を作る映画制作会社「BLUE.MOUNTAIN」とタッグを組み、同市内の子ども食堂を題材にした短編ドキュメンタリー映画の制作に挑戦中。「同市ふるさと納税特設サイト」内のクラウドファンディング(CF)で制作費の寄付を募っている。31日まで。
 横尾監督は4年前、市内で子ども食堂を運営する幼なじみの数山有里さんを通して、子ども食堂が困窮家庭への支援の場だけでなく、子育てに悩む親など多様な人の居場所になっていることを知った。
 折に触れて訪れる中で、絡み合う社会課題により、人とのつながりや施策といった社会的サポートが十分ではなく、子育てがしづらい現実があると感じるように。横尾監督は「この現実をできるだけ主観を排除して、ありのままを切り取りたい」と、メガホンを握ることにした。
 市内2カ所の子ども食堂を撮影、2024年3月までに作品を完成させ、Youtubeなどで公開する予定。CFの目標額は75万円。横尾監督は「少子高齢化が進む困難な状況にあって、将来の日本を担う子どもたちが置かれている実情を描きたい。ぜひ応援してほしい」と話している。

© 株式会社長崎新聞社