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酒造りは伏見だけじゃない。名水に支えられた洛中の酒蔵。
京都の酒蔵と言えば京都南部の伏見が連想されますが、室町時代中期には洛中(旧京都市内)には300軒あまりの酒蔵があったと言われています。それも、京都水盆と言われる地中にため込まれた良質な水のおかげ。今では、唯一となった佐々木酒造は、その名水を使って京の酒を造り続けておられます。
京の路地に立つ歴史ある立派な酒蔵。
住宅街の中にある佐々木酒造。風情ある建物は間口も奥行きも広く、その中では今なおほぼ手仕事で日本酒を仕込んでおられます。今回は、ちょうど仕込みのシーズンということもあり、杜氏の人々が実際に作業をされている様子を見学させていただきました。
杜氏の技を間近で見られる貴重な体験。
大きな窯で蒸された米からもうもうと上がる湯気。杜氏が数名で手早く集め、コンベアに乗せて次の行程へ。黙々と、流れるような無駄のない動きで作業をされる姿はまさに職人!日本酒が造られていく様子を順に、蔵人が丁寧に分かりやすく説明してくれます。
何もかもが特大サイズ。
蒸し米や麹などに水を加えて日本酒を仕込む大きなタンク。何人もがすっぽりと入れるほどの特大サイズで、一度に5000ℓほどのお酒を仕込むことが出来ます。長年使い込まれた大きなタンクがずらりと並ぶ様子からも、歴史を感じることが出来ます。
締めくくりはお楽しみ試飲会。
3種の日本酒を飲み比べ。それぞれの特徴や違いを教わりながら飲む味はまた格別。朝一番、ほろ酔い気分で参加者もみなご満悦。この日は美味しい甘酒をいただくことも出来ました。この後は店舗に移動してお気に入り日本酒をお買い上げ。
開催日は公式ホームページで確認を。
約1時間のツアーで、お酒造りが学べただけでなく、酒蔵の歴史などについても触れることができ、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。仕込みが拝見できるのは冬の早朝と期間が限られているものの、酒蔵の見学だけでも十分に楽しめること間違いなし!開催日は佐々木酒造公式ホームページを確認してくださいね。