電力監視委、関電に改善勧告 過剰入札で卸価格上昇

 経産省の電力・ガス取引監視等委員会は26日、関西電力が卸電力市場で必要量を超える過剰な買い入札を行って価格を上昇させ、市場に著しく重大な影響を生じさせたとして電気事業法に基づく業務改善勧告を関電に対して行った。

 入札体制の見直しやマニュアルの改定など必要な対策を講じ、来月31日までに取り組み状況を報告するよう求めた。

 監視委によると、関電は電力事業者間で取引する卸電力市場で2022年12月から23年9月にかけて計3日間、過剰な買い入札を複数回行った。入札量は本来予定した量に対して最大で約21.4倍に上り、適切な入札があった場合と比べ、価格を約2.5倍に引き上げたとみられる。

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