屋島山上で自動運転バスの実証調査へ 地域公共交通の持続可能性確保に期待 高松市

高松市は、地域公共交通の持続可能性の確保につなげようと、観光地・屋島山上で「自動運転バス」を走らせる実証調査を2024年2月に行います。

実証調査は、高松市と、東京のイーストで作るコンソーシアム(共同企業体)が国土交通省の補助金を受けて行うものです。屋島山上の観光駐車場と屋島スカイウェイの展望スペースの間の往復およそ2kmの区間で、2024年2月に10日程度、日中に1時間間隔で運行する予定です。乗車料金は無料です。

実証調査のイメージ(屋島寺前)高松市提供

バスは、エストニアのオーブテック社製の「MiCa」という小型の自動運転バスで、乗客7人までとオペレータ1人が乗ることができます。自動運転バスとして開発された車両を用いた実証調査は、香川県では初めてです。

高松市 大西秀人市長の会見(12月26日)

屋島山上では、2022年に観光交流拠点施設「やしまーる」がオープンするなどにぎわいや活性化の動きが広がっています。屋島山上と山麓の間はシャトルバスが運行していますが、運転手不足などバス路線の維持が全国的な課題となる中、今回の実証調査は持続可能な地域交通の実現につながることが期待されています。

屋島スカイウェイは道中で横からの合流などが少なく、比較的安定した交通空間の中で調査、課題の洗い出しを行える利点があります。高松市は調査をきっかけに、今後、オペレータを乗せない自動運転での運用につなげていきたいとしています。

バスの具体的な運行日時やダイヤなどの詳細は、市が今後発表するとしています。

© 株式会社瀬戸内海放送