福袋の店頭販売、今年も前倒し 天満屋岡山店27日から 準備進む

福袋を準備する天満屋岡山店の従業員

 天満屋岡山店(岡山市北区表町)で26日、福袋の準備作業が行われた。新型コロナウイルスの5類移行で行動制限はなくなったものの、初売りの混雑緩和を図るため昨年同様、時期を前倒しして27日から店頭販売する。岡山県内の百貨店や商業施設では、年内に売り出す傾向が定着する一方、初売りでの取り扱いに戻す店もあり、対応が分かれている。

 同店は生活雑貨や衣類が入った1万5千個を用意。27~30日に7階催場で「年末福袋大会」を開き、タオルやパジャマ、ハンドバッグを最大8割引きで即売するほか、事前にネットショップなどで受け付けた年内受け取り分を予約客に引き渡す。初売りの1月2日には約8千個を全館に並べる予定。

 体験型では、天満屋創業195周年を記念し、書家高木聖雨さん=総社市出身=に好きな字を書いてもらえたり、将棋の菅井竜也八段=岡山市=と対局できたりするコラボレーション福袋(1950~19万5千円)など今季は抽選販売の15種類をそろえる。

 この日、7階催場で担当者が袋詰め作業などを行い、商品棚に陳列していった。同店は「5類移行で多くの人出を期待するとともに、ゆっくりと選びたいというニーズに応えるため、年内からの販売を継続する。好みに合わせて、買い物を楽しんでほしい」とする。

 岡山高島屋(岡山市北区本町)は年内は販売せず、2、3日のみで福袋約5千個を各階で扱う。衣類や化粧品のお買い得品のほか、英国の人気鉄道アニメ・チャギントンをモチーフにした同市内を走る路面電車の乗車券(親子ペア3500円など)、エネルギー消費が実質ゼロになる住宅「ZEH(ゼッチ)」の新築プラン(本体工事価格2189万円)などを準備する。

 年末年始が無休の大型商業施設では、イオンモール倉敷(倉敷市水江)が本格的に元日からの売り出しに戻す。イオンモール岡山(岡山市北区下石井)は年明けから、三井アウトレットパーク倉敷(倉敷市寿町)は年内と年明けに分散、イオンモール津山(津山市河辺)は27日から販売する。

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