防犯ボランティアに関心持って 岡山県警が高校生対象に体験会

買い物客に啓発グッズを配る高校生=イオンモール岡山

 子どもの見守りや地域のパトロールに当たる「防犯ボランティア」に関心を持ってもらおうと、岡山県警は26日、県内の高校生を対象にした体験会を岡山市内で開いた。

 8校の16人が参加。イオンモール岡山(同市北区下石井)では、自転車、自宅には施錠し、防犯機能付き電話を活用して特殊詐欺を防ぐことなどを呼びかける啓発グッズ100セットを買い物客に配った。店内アナウンスも利用し、貴重品は体から離さないよう訴えた。

 警察官を目指しているという明誠学院高1年の生徒(15)は「地域の方が大変な思いで安全を守ってくれていることを身に染みて感じた。今後もボランティアに参加したい」と話した。

 県警によると、県内には2022年末で1297の防犯ボランティア団体があり、6万6644人が所属。うち60代以上が72.6%を占め、高齢化、後継者不足が課題になっている。

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