“遺体なき監禁・強盗事件”『債権回収屋』の男の初公判 監禁と死体遺棄は起訴内容認めるも「お金はとっていない」強盗は否認  

海田町で70代男性が監禁されて現金を奪われ死亡したとされる事件で、強盗などの罪に問われた男の初公判が開かれました。

起訴状によりますと、伊藤圭亮被告は男女6人と共謀し、去年6月、海田町の事務所で竹内義博さんを監禁。
今泉俊太被告に竹内さんが暴行され、反抗できなくなったことに乗じて現金およそ11万円を奪った上、竹内さんの遺体を埼玉県内かその周辺に遺棄したとされています。

初公判で、伊藤被告は監禁と死体遺棄について起訴内容を認めたものの、強盗については「お金をとっていません」などと否認しました。

検察側は「暴行により被害者の反抗が抑圧されているのを認識し現金を奪おうと考えた」と指摘。一方、弁護側は、被告が「今泉被告の暴力を制止していた。財布を盗ったりお金を分配していることを知らなかった」などと主張しました。

海田町の事件をめぐっては、強盗や死体遺棄などの罪に問われた倉本絵梨被告に
広島地裁の石井寛裁判長は「被害者の安全を犠牲にして現金を奪ったことは非難されるべき」と指摘。
一方で、「死体遺棄の関与は従属的」として、懲役3年10か月(求刑:懲役7年)の判決を言い渡しました。

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