神奈川県、障害者の虐待届け出を1年半放置 担当者が未処理、引き継がずに異動

神奈川県庁(資料写真)

 神奈川県は26日、障害者虐待防止法に基づく届け出1件を約1年半にわたって放置し、国に報告していなかったと発表した。

 県障害福祉課によると、当事者が雇用主から虐待を受けたとして、昨年3月に県障害者権利擁護センターを通じて同課に届け出た。担当者はこの事務手続きや引き継ぎをしないまま同4月に異動。届け出は同課にメール送信されていたが、課としても確認しないまま放置していた。

 今年1月以降、当事者から届け出に関する照会を受けて確認したところ、未処理が判明。同10月に所管する厚生労働省神奈川労働局に報告した。

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