京都の殺人事件 逮捕の自衛官「次は同世代の女性や子ども狙うつもりだった」供述

京都府警

 京都市東山区のマンションで住人の岡田好次郎さん=当時(82)=が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された陸上自衛官水島千翔(ゆきと)容疑者(21)が「次は同世代の女性や子どもを狙うつもりだった」との趣旨の供述をしていることが12月26日、捜査関係者への取材で分かった。京都地検は同日、水島容疑者の精神状態や刑事責任能力を調べるため、鑑定留置を開始した。期間は2024年3月25日まで。

 京都府警捜査本部(東山署)によると、水島容疑者は3日夜に東山区本町通塩小路下ルのマンション前で、帰宅してきた岡田さんを偶然見つけて追いかけ、階段の踊り場で背中を包丁で刺すなどして殺害したとされる。事件後、新幹線で移動し、10日に東京都港区の宿泊施設から出てきたところを逮捕された。調べに対し、「逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」と供述していた。

 捜査関係者によると、水島容疑者は岡田さん殺害の動機について「人を殺したかった」と語った上で、「次は同世代の女性や子どもを狙うつもりだった」とも述べているという。水島容疑者は3日に勤務先と寮のある陸自祝園分屯地(京都府精華町)を包丁を持って外出したとみられるが、東京での逮捕時にも包丁を所持していた。捜査本部は、今後の鑑定結果など踏まえてさらに詳しい動機の解明などを進める方針。

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