「応援したくない」不祥事プロ野球選手ランキング…3位“パワハラ”安樂、2位“書類送検”山川を抑えた1位は?

(写真:時事通信)

2023年もあと数日で終わるが、今年は旧ジャニーズ事務所の性加害問題、宝塚歌劇団でのいじめ疑惑など、エンタメ業界の問題がかつてないほど浮き彫りになった一年だった。スポーツ界でも、日大アメフト部の違法薬物問題など数々の問題が明らかになった。

そんなスポーツの中で、やはり最も注目を集めるのが野球だろう。WBCでの優勝や大谷翔平の大活躍もあり、かつてないほど野球への関心が高まった2023年だが、それに伴ってプロ野球選手には規律も求められている。それでも、不祥事やスキャンダルが報じられる野球選手は後を絶たない。

ファンの声援によって支えられている側面も大きいプロ野球。そこで本誌は、男女500人を対象に「応援できない“不祥事”プロ野球選手」のアンケートを実施。ここ数年、不祥事やスキャンダルが報じられた選手のなかから、最も応援できないと思った選手を投票してもらい、ランキングを作成した。

まず、3位に選ばれたのは、元楽天の安楽智大選手(27)。

今シーズン終了後、複数の若手選手からの相談を受けてパワハラが発覚。球団は関係者137人に対してアンケートを行い、11月末に球団社長が開いた会見にてパワハラの事実を認めた。

球団の報告によると、直接的な被害を受けたと自覚している選手は約10名にのぼったという。安楽選手は長期にわたり複数の選手にパワハラを行ったとされ、ロッカールームで後輩選手を逆立ちさせて下半身を露出させた行為や「バカ」「アホ」と罵倒したことが事実と認定されている。こうした悪質なハラスメント行為は多くの人の怒りを買う結果に。

「前時代的な体育会系の陰湿さを感じるから」
「責任感のある立場の人の軽率な行動はあるまじき行為。野球だけできればいいというものではない」
「立場を利用して卑怯だから大人になってまでガキの悪ふざけの延長みたいなことをしてる幼稚さ」

さらに、球団内でパワハラを見聞きしたことがある人は約40名にのぼったことも発表された。関係者のおよそ三分の一が知っていたにも関わらずパワハラが看過されていたことに、「パワハラを含むハラスメント全般は組織の持続性を損なうだけでなく、該当する組織全体の健全性に疑義を向けられる問題であるため」と球団の体質を指摘する声もあがっていた。

続いて、2位に選ばれたのは現ソフトバンクの山川穂高選手(32)。

既婚で子供もいる山川選手だが、今年5月に知人女性への強制性交等の疑いで書類送検された。山川選手は不倫自体は認めたものの「同意はあった」と容疑を否認し、その後不起訴処分となった。

女性が下半身などから出血するけがを負ったという報道もあったため、「人として許せない」「女性なら、屈辱感で許せない」「相手の方の身を案じるから」といった声が寄せられていた。

また、12月に山川選手はFA権を行使し西武ライオンズからソフトバンクに移籍。しかしこの移籍は水面下で行われていたようで、西武ライオンズに正式な報告があったのは移籍する直前。こうした態度にも“不義理”だと批判する声が多く上がっていた。

「事案内容もよくないが、報道後の態度に疑問を感じるから」
「所属していた埼玉西武ライオンズに対しての対応がとても許せない」
「不起訴にはなったけれど釈然としない。西武球団に対しても恩をあだで返してさっさと移籍をしている点が気になる」

そんな山川選手を抑えて、1位に選ばれたのは巨人の坂本勇人選手(35)。

’22年9月に「文春オンライン」が、20代の知人女性に対して避妊することなく性行為を行ったうえ、妊娠した女性に中絶を迫るような言動を行っていたことを報じた。記事では坂本選手が女性に送ったあけすけなラインも公開されており、“あまりに軽率すぎる”と不快に思った人は多いようだ。

「命をなんとも思ってない感じがする」
「女性の体のことを考えずに自分の欲望だけしか考えていないから」
「どの事件も許せないが、相手女性へ中絶強要とかありえないと思ったから」
「中絶を強要するなど人道から逸脱していて言語道断。命の尊さを分かっていない。不愉快極まりない」

しかし、球団は「文春オンライン」の取材に対して、“両者は示談している”と回答するのみで、その後は何ら処分を行うことなく、坂本選手を通常通りに試合に出場させ続けた。こうした球団の対応に違和感を覚えた人も。

「球団側がなにも処分をしていないので」
「巨人は紳士の球団と言っておきながら、処分もなく、普通にしているところ。山川も無理」
「犯罪ではないけれども人としてどうかなと思うことをやりすぎ。巨人も守っているから反省もしていなさそう」

子どもの憧れの職業である野球選手だからこそ、尊敬されるような行いをしてほしいものだ。

【応援できない“不祥事”プロ野球選手 ランキング】

1位:坂本勇人(巨人)
2位:山川穂高(ソフトバンク)
3位:安樂智大(元楽天)
4位:中田翔(中日)
5位:松本竜也(広島)
6位:田中健二朗(DeNA)
7位:中村奨成(広島)
8位:伊藤大海(日ハム)
9位:則本昂大(楽天)

【調査概要】

実施期間:23年12月19日
調査対象:20歳以上の男女500人
調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』などを使用)

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