久々滑走、気を付けて スキー・スノボで消費者庁

岐阜県郡上市のスキー場「ウイングヒルズ白鳥リゾート」でスキーやスノーボードを楽しむ人たち=2021年

 スキーやスノーボードのシーズン到来を受け、消費者庁が事故に関する情報をまとめて注意喚起した。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類になってから初めての冬を迎え「行動制限がなく利用者が増えることも予想される。久しぶりに滑る人もいるので気を付けてほしい」としている。

 消費者庁などによると、全国のスキー場の約1割に当たる46スキー場からの報告では、今年2月にけがをしたのは計2885人。スキーでは50代が最多で、スノーボードも加えれば20代が最も多かった。初心者と初級者がスキーでは約4割、スノーボードでは約5割に上った。原因は「自分で転倒」がいずれも最も多かった。

 消費者庁は、ヘルメットやプロテクターを正しく着用することを推奨。睡眠不足や二日酔いなどによる体調不良も事故の要因になるとして「体調を整え、自身の体力や力量にあった滑走を」と呼びかけている。衝突すれば相手にもけがを負わせる恐れがあることから、事前にレジャー保険に加入することも勧めている。

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