イラン、高濃縮ウラン増産 IAEAが確認、加盟国に通知

9月、IAEAの総会で演説するグロッシ事務局長=ウィーン(共同)

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は26日、加盟国への報告書で、イランが6月から実施していた高濃縮ウランの生産量削減を撤回し、11月末以降、増産に転じたことを確認したと通知した。関係筋が明らかにした。

 関係筋によると、IAEAは11月末、60%に濃縮した六フッ化ウランの生産量増加の報告を受けた。報告書はIAEAの査察官が12月、イラン中部フォルドゥとナタンズの2施設で11月末以降、60%の濃縮ウランの生産を月計9キロまで増やしたことを確認したとしている。6月以降は月3キロに減産していたが、今年前半の水準に戻ったという。

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