ブルージェイズがキアマイアーとの再契約に合意 1年1050万ドル

日本時間12月27日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズは自軍からFAとなっていたケビン・キアマイアーと1年1050万ドルで再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ゴールドグラブ賞4度の実績を誇るキアマイアーは、2022年オフにレイズからFAとなり、1年契約でブルージェイズに加入。今季は2018年以降の自己最高となるWAR3.9(ベースボール・リファレンス版)をマークし、攻守両面で健在ぶりをアピールしていた。

現在33歳のキアマイアーは2015年にプラチナグラブ賞を受賞するなど、メジャーを代表する好守の中堅手として知られており、レイズ時代に2ケタ本塁打と2ケタ盗塁を5度ずつ記録したように、パンチ力とスピードも兼ね備えている好選手である。ブルージェイズへ移籍した今季は129試合に出場して打率.265、8本塁打、36打点、14盗塁、OPS.741を記録。中堅の守備ではDRS(守備防御点)が+18、OAAが+13と素晴らしい数字を残し、4年ぶり4度目のゴールドグラブ賞に輝いた。

キアマイアーとの再契約は、大谷翔平や山本由伸の獲得を逃したブルージェイズにとって、今オフ初めての大きな動きとなる。キアマイアーがFAとなり、後任の中堅手を探していたが、左打者が不足しているチーム状況もあり、「左打ちの中堅手」として今季期待通りの働きを見せたキアマイアーと再契約することを選択した。これで外野陣は来季も左翼ドールトン・バーショ、中堅キアマイアー、右翼ジョージ・スプリンガーという顔ぶれになる。

気になるのはブルージェイズが最有力と目されていたコディ・ベリンジャーの争奪戦に与える影響だ。ベリンジャーは主に中堅と一塁を守る選手だが、ブルージェイズはキアマイアーと再契約し、一塁にはブラディミール・ゲレーロJr.がいるため、高額年俸でベリンジャーを獲得する必要性はなくなった。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「ブルージェイズは引き続きベリンジャーに興味を示しているが、カブスのほうがベリンジャーを必要としており、再契約への意欲も強い」と伝えており、ブルージェイズがベリンジャーを獲得する可能性は低くなったと言えそうだ。

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